皆さんこんにちは、トンプソンです!
2025年8月1日、アメリカのオレゴン州で開催された全米選手権男子100mにおいて、9秒79の自己ベストで優勝したのは、
ケニーベドナレク選手(Kenny Bednarek)
毎年コンスタントに世界陸上やオリンピックなどの主要国際大会にアメリカ代表として出場を重ねてきましたが、世界各国のライバルたちに阻まれ、2番手になるという印象が強いベドナレク選手です。しかし2025年は例年以上の好調を見せており、世界チャンピオンになるという事に現実味を帯びてきました。
そこで今回は、注目のベドナレク選手の経歴をまとめていきますので、是非最後までご覧ください!
プロフィール
●本名:ケンネス・ベドナレク(Kenneth Bednarek)
●国籍:アメリカ合衆国
●生年月日:1998年10月14日
●身長:188cm
●自己ベスト:100m=9秒79、200m=19秒57、400m=44秒73
●主な実績:2020年東京オリンピック男子200m2位🥈、2024年パリオリンピック男子200m2位🥈、2022年世界陸上ユージーン大会男子200m2位🥈
ベドナレク選手のキャリア
幼少期
ベドナレク選手は、アメリカのオクラホマ州で生まれますが、両親が離婚した後まもなくウィスコンシン州に移り住みます。
高校生になったベドナレク選手は、2018年に200mで20秒43のタイムで走り、このタイムは2018年の全米高校生で最も早いタイムでした。
彼は高校時代にはアメリカンフットボールも掛け持ちしており、ワイドレシーバーとして活躍しました。(アメリカの学生は陸上競技とアメリカンフットボールを掛け持ちしてプレーしている選手が多くいます。)
間もなく彼は、陸上競技に絞ってスポーツ選手としてのキャリアを歩みます。
大学時代
高校で実績を出したにもかかわらず、ベドナレク選手は4年制大学へ進学をすることができませんでした。
アメリカでは高校時代に実績を出すと、4年制大学から声が掛かったり奨学金を得て入学することができますが、ベドナレク選手はそのオファーが届きませんでした。
その代わりにベドナレク選手は、インディアンヒルズ・コミュニティカレッジ(日本の専門学校のような2年生の学校)に進学することになりました。
これについてベドナレク選手は当時を振り返り、
私の元々のゴールは4年制大学に進学する事でしたが、神は私に別の道を与えました。
と言っています。
ベドナレク選手が進学したコミュニティカレッジは2年生ですが、成績次第で4年制大学に編入することが可能なので、ベドナレク選手もそのプランを練っていたと思われます。
2019年、大学1年生のベドナレク選手はコミュニティカレッジの全国大会で男子200mに出場し、準決勝で追い風6.1mと非公認ながら19秒49のタイムを出します。さらに同日の決勝では、19秒82(-0.8)の公認記録で優勝、さらには400mでも44秒73のタイムを同日に出します。
200mを19秒台、400mを44秒台で同日に走ったという人間は、ボツワナ出身で400mレジェンドであるアイザック・マクワラ選手とベドナレク選手の2人だけという偉業を達成しました。
これを受けて、ベドナレク選手はアメリカ陸上競技連盟が出している「週間最優秀選手賞」を受けました。
プロのキャリア
この偉業を受けて、ベドナレク選手はコミュニティカレッジを去り、大手スポーツメーカーのNIKEとプロ契約を結ぶことになりました。
さらに、ベドナレク選手は地元ウィスコンシン州を離れ、フロリダ州に練習拠点を移し、オリンピック・世界チャンピオンであるジャスティン・ガトリン選手と同じチームに加入することになりました。
その後ベドナレク選手は、2019年ドーハ世界陸上のアメリカ代表をかけた全米選手権の男子200mに出場します。
決勝に進出したベドナレク選手でしたが、最初の100mを走ったところでハムストリングスの負傷により途中棄権をしてしまいます。
全米選手権では上位3着が自動的にアメリカ代表権を獲得するため、この時点でベドナレク選手のアメリカ代表への道は閉ざされると思われましたが、彼はアメリカ代表に選出されます。
世界陸上の個人での代表は各国各種目3名まで出場可能です。全米選手権を優勝したノアライルズ選手は、同年のダイヤモンドリーグの年間チャンピオンになりドーハ世界陸上へのワイルドカード(出場権)を獲得したので、アメリカチームはライルズ選手を入れて合計4人の出場が可能になりました。そしてベドナレク選手は、世界陸上の参加標準記録を突破しているちょうど4人目の選手だったので、自動的にアメリカ代表の椅子が回ってきたという事です。しかし、本番の世界陸上では、全米選手権で負傷したハムストリングの回復が間に合わず、21秒50というタイムで予選敗退になります。
2020年
新型コロナウィルスが猛威を振るうなか、8月にフロリダ州で行われた記録会でベドナレク選手は200mに出場し、19秒80のタイムで自己ベストを更新します👏(このタイムは当時の世界歴代25位の好タイムでした。)
2021年
新型コロナウィルスの影響で1年後ろ倒しになった東京オリンピック。
そのアメリカ代表を掛けた全米選手権で男子200mに出場したベドナレク選手は、決勝で19秒78のタイムで2着となり見事東京オリンピックへの切符を手にしました👏
そして迎えた東京オリンピック本番。
決勝まで駒を進めたベドナレク選手は、カナダのアンドレ・ドグラス選手との一騎打ちを繰り広げましたが、結果は19秒68のタイムで2着となり銀メダルを獲得しました🥈
2022年
新型コロナウィルスの影響でオリンピックや世界陸上などの国際大会が軒並み後ろ倒しになったので、2022年も世界陸上が開催されました。
全米選手権を順当に勝ち進んだベドナレク選手は、地元アメリカで行われた世界陸上ユージーン大会に出場しました。
男子200mに出場した彼は、決勝まで駒を進めましたが19秒77のタイムで2着となりまたも世界チャンピオンを逃す結果となりました。
2023年
2023年、ベドナレク選手は例年のパフォーマンスを維持しておりましたが、いまいち振るいませんでした。
ハンガリーのブダペストで行われた世界陸上に出場したベドナレク選手は、順当に駒を進めて決勝に進出しました。
しかし、結果は20秒07というタイムで5位に終わりました。
ベドナレク選手の前に、アメリカのナイトン選手やボツワナのレツィレテボゴ選手という若手が立ちはだかりました。
2024年
パリオリンピックのシーズンになりました。
オリンピックのアメリカ代表を掛けた全米選手権で、ベドナレク選手は100mと200mの2種目に出場しました。
100mでは順調に駒を進めていき、決勝で9秒87のタイムで走り見事2着に入りアメリカ代表権を獲得します👏
つづいて本業の200mでは、決勝で19秒59という好タイムをマークして2着に入ります。
ベドナレク選手は、100mと200mの2種目でパリオリンピック出場を決めました👏
そして迎えたオリンピック本番。
まずは100mに出場したベドナレク選手は、過去にないハイレベルな戦いを勝ち抜いて見事決勝に進出します。
決勝では9秒88という自己ベストに近いタイムを出しながら、7着に終わりました。(キシェーン・トンプソン選手、ノア・ライルズ選手が9秒79の同タイム着差ありのという大接戦でした。)
続いて出場した200m。
今度こそタイトルを取りたいベドナレク選手でしたが、決勝では19秒62という好タイムを出したにもかかわらず、ボツワナのレツィレテボゴ選手にかわされて2着という結果に。それでも、オリンピックでは2大会連続のメダルを獲得しました👏
2025年
2025年から始まった、マイケル・ジョンソン氏主宰のグランドスラムトラックでベドナレク選手は100m、200mともに好調を見せます。
8月に行われた全米選手権で男子100mに出場したベドナレク選手は、決勝まで駒を進めて9秒79の自己ベストで優勝を果たしました👏
9月、世界陸上東京大会本番。
まず100mに出場したベドナレク選手は、予選を10秒01で組1着で通過し準決勝も9秒85といういいタイムで組1着で通過をします。
そして迎えた男子100m決勝ですが、ベドナレク選手はスタートから出遅れてしまい、何とか巻き返そうとしますが、9秒92の4位でフィニッシュ、メダル獲得逃してしまいます。
ベドナレク選手のメダルへの期待は、男子200mと4x100mリレーに持ち越されました。
男子200mに出場したベドナレク選手は、予選を19.98のタイムで組1着で通過します。続く準決勝ではさらにタイムを上げて19.88のタイムで決勝に進出します。
そして迎えた男子200m決勝。スタートからいい位置をキープしラストの直線に入ったベドナレク選手。隣のジャマイカのレベル、アメリカのライルズが台頭してくる中何とか粘り19.58のタイムで銀メダルを獲得しました🥈
その後行われた男子4x100mリレーでは予選は走りませんでしたが決勝で2走に起用されたベドナレク選手。圧倒的な力を持つアメリカチームは37.29のタイムで金メダルを獲得しました🥇
その他の情報
カンフーケニー
ベドナレク選手のニックネームは、
「カンフーケニー(Kung Fu Kenny)」
です。
彼は常に映画ランボー風のハチマキをしてレースに出場しており、その見た目からこの名前が付きました。(彼のInstagramのアカウント名も、カンフーケニーとなっています)
年次ベスト



SNS
https://www.instagram.com/kenny_bednarek?utm_source=ig_web_button_share_sheet&igsh=ZDNlZDc0MzIxNw==
https://www.facebook.com/kennybednarek
まとめ
Embed from Getty Images既に国際大会で複数のメダルを獲得しているベドナレク選手が次に目指すものは、金メダルです🥇
ベドナレク選手が得意とする100mにはノアライルズ選手やレツィレテボゴ選手などの強力ライバルたち立ちはだかっており、近年ではガウトガウト選手のような若手も台頭しております。
今後ますますレベルが上がってくる陸上短距離界において、ベドナレク選手は栄光を勝ち取る事ができるのか注目です。
最後まで読んで頂きありがとうございました。
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