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ボツワナ初の金メダリスト、レツィレテボゴの経歴まとめwiki(Letsile Tebogo)

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皆さんこんにちは、トンプソンです!

今回は、祖国であるボツワナに史上初めてオリンピックの金メダルをもたらした、

レツィレ・テボゴ(Letsile Tebogo)選手を紹介したいと思います!

近年の陸上短距離界に彗星のごとく現れ、一気に世界のトップスプリンターへと駆け上がったテボゴ選手のこれまでを振り返っていきたいと思います。

プロフィール

●名前:レツィレ・テボゴ(Letsile Tebogo)
●ニックネーム:スクールボーイ
●国籍:ボツワナ
●生年月日:2003年6月7日生まれ
●身長:184cm
●体重:77kg
●自己ベスト:100m=9秒86、200m=19秒46、300m=30秒69、400m=44秒29
●主な実績:2024年オリンピック男子200m金メダル🥇、2024年オリンピック男子4x400mリレー銀メダル🥈、2023年世界陸上男子100m銀メダル🥈、2023年世界陸上男子200m銅メダル🥉

これまでのキャリア

テボゴ選手は幼少期から、陸上競技とサッカーに取り組む少年でしたが、どちらかと言えばサッカーのほうが好みのようでした。

しかし、2019年に彼は完全に陸上競技に集中するようになります。
その理由を彼は、イギリスのBBCニュースでこう語っています。

「僕はこれまでに5年以上サッカーを続けていたが、ずっとボツワナの首都であるハボローネから出たことが無かった。しかし、陸上競技ではボツワナの首都を超えて海外にも行けるチャンスが出てきたことから、僕は陸上競技のキャリアのほうがより多くの可能性があることに気が付いたんだ。だから、陸上競技に専念することにしたんだ。」(2024年1月16日)

彼は自分自身で陸上競技のほうがより多くの可能性を秘めていると分かっていたのでしょう。
その言葉の通り、彼は自信の想像していた以上の扉を開くことになるのです。

2021年、テボゴ選手は初の国際大会にボツワナ代表として出場を果たします。それが、5月にポーランドで行われた世界リレー選手権です。このとき彼は男子4x100mリレーのメンバーとして2走を務めましたが、39秒55で全体の13位という結果で予選敗退をしています。

それから3か月後の8月、ケニアで開催されたU20世界選手権(昔で言う、世界ジュニア選手権)で100mを10秒19のタイムで金メダル、200mを20秒38のタイムで銀メダルの好タイムでそれぞれメダルを獲得し、徐々にその頭角を現し始めます。

※しかも彼は当時17歳でした。U18という18歳以下が参加できる世界選手権にも参加ができるのですが、テボゴ選手は飛び級で1つ上のレベルの大会に参加してメダルを獲得しているので、これはかなりすごい事です!

そして翌年に彼の成長はさらに加速することになるのです。

2022年2月に行われた、ボツワナ選手権の男子100mで、10秒08の自己ベストを出します!
これだけでも驚きなのに、彼はさらに世間を驚かせます。

2か月後の5月、地元のハボローネで行われた国際大会で、

100mU20世界新記録の9秒96をマークします!!!

※それまでのU20の100m世界記録は、アメリカのトレイボン・ブロメル選手がマークした9秒97でした。

そして彼はその勢いのまま、同年にアメリカのユージーンで行われた世界陸上に100mで出場します。
予選では自身のU20記録を更新する9秒94を出し、組で余裕の1位通過をしますが、準決勝ではスタート直後につまずいてしまい、10秒17で全体の17位という結果に終わってしまいました。
しかし、初のシニアレベルの国際大会で自己ベストを更新できる彼の勝負強さを垣間見えた大会だったと言えます。(当時まだ19歳ですからねぇ、、😅)

その後、同年8月にコロンビアで行われたU20世界選手権では、100mでU20世界新記録となる9秒91で金メダル、200mでは19秒96の大会新記録を更新するも、イスラエルのブレッシング・アフリファ選手と同タイム着差ありで惜しくも銀メダルを手にします。

100mの決勝では、あのウサイン・ボルト選手の真似なのか、ゴールのかなり手前で勝利を確信するポーズを見せ、余裕があっての9秒91でしたから、最後までしっかりとフィニッシュしていれば9秒8台は出ていたかもしれません。😅(これがその時の様子です☟)


U20世界選手権後、テボゴ選手はアメリカの複数の大学から奨学金のオファーが届き、アメリカの大学へ進学するという報道が世間に流れました。(アメリカ陸上界の名門校であるオレゴン大学に進学することが濃厚でした。)
しかし、彼はプロ選手になることを決意し、NIKEと契約を結びました。

テボゴ選手のマネージメントエージェント。
このエージェントはNIKEから特注のオレンジ色のユニフォームを支給されており、それを着て各グランプリレースに出場しています。☟
https://www.instagram.com/rosassociati

プロのキャリア

翌年の2023年でも彼の進化は止まりません。
ハンガリーで行われた世界陸上ブダペスト大会で、100mと200mに出場しました。
100mでは9秒88のボツワナ新記録で銀メダル、200mでは19秒81で銅メダルを獲得するという素晴らしい結果となりました!

ついに、シニアの国際大会でメダルを獲得したテボゴ選手。
翌年にはついにオリンピックが控えていました。


2024年でも彼は進化し続けます!
2月に南アフリカのプレトリアで行われた記録会で、300mに出場したテボゴ選手。
なんと、30秒69というワールドベスト(300mは正式種目ではないので、世界新記録ではなくワールドベストと呼ばれていますが、実質世界新記録のことです。)を出し、あの400mの世界記録保持者である南アフリカのウェイド・バンニーキルク選手が2017年に出した30秒81を更新してしまいました!!!

おいおい、200m以上の距離も走れるのかよ、と当時のトンプソン(私)は感じましたが、2024年はまさに彼のロングスプリント力を証明する年となりました。

同年5月にバハマで開催された世界リレー選手権で男子4x400mリレーに出場したテボゴ選手。
ここで彼は300mのワールドベスト保持者の力を見せつけます、いやそれ以上か。。。。

2走として抜擢されたテボゴ選手。
1走の大ベテランで、ボツワナ陸上界を引っ張ってきたアイザック・マクワラ選手が遅れ、大丈夫かと心配されたチームボツワナでしたが、テボゴ選手がありえないくらいのスピードで、怒涛の追い上げをします。
その時のラップタイムは何と43秒49!!!! 400mを専門にしている選手以上の力を発揮します!!!

チームはそのまま決勝で優勝し、パリオリンピックの4x400mリレーの出場権を獲得します。


そして迎えたパリオリンピック。
100mでは順当にラウンドを勝ち上がり、迎えた決勝。
なんと、9秒86というボツワナ新記録を叩き出すも6位という結果に。
前回の東京大会では3位相当に値する記録でしたが、2024年はレベルが高すぎました。

迎えた200m。
100m同様にこちらも順当にラウンドを勝ち進み、迎えた決勝。
優勝候補のノア・ライルズ選手の調子が上がらず(この時コロナウィルスにかかっていた事を後に公表)、アメリカのケニー・ベドナレク選手との一騎打ちとなりました。

前半ではわずかにベドナレク選手がリードしていましたが、後半の持ち味を生かして、19秒46のアフリカ新記録で優勝!!!!
祖国ボツワナに、オリンピック初の金メダルをもたらしました。

※金メダル獲得した翌日の8月9日は、ボツワナ政府が働きかけて祝日になったそうです。また、ボツワナ政府はテボゴ選手に記念として家を2軒プレゼントしたそうです。すごい笑


みなさん、彼の活躍はこれで終わりではありません。
なんと、テボゴ選手は100m3本、200m3本を今大会で走っているにもかかわらず、200m決勝の翌日8月9日には、4x400mリレーの予選に出場しています!(どれだけタフなんだ)

無事に予選を通過し、なんと決勝でもアンカーとして走っています!!!

アンカーでは、400mハードルで今大会金メダルを獲得してるアメリカのライ・ベンジャミン選手との壮絶なデッドヒートを繰り広げましたが、惜しくも銀メダルに終わりました。しかし、ボツワナ勢としては東京オリンピックの銅メダルに続く2大会連続のメダル獲得となりました!!

※テボゴ選手、この時のラップタイムは何と43秒03!!!!!!!!
1位のベンジャミン選手も43秒13とかなりハイレベルな戦いでした。

2025年

2025年シーズン、テボゴ選手はダイヤモンドリーグなどのグランプリレースにあまり出場せずに調子も上がっていませんでした。
しかし、2024年パリオリンピックで出場した男子100mと200mにおいて、2025年世界陸上東京大会の参加標準記録を突破していたことから、東京の地へとやってきました。

9月、迎えた世界陸上本番でテボゴ選手の調子が疑問視されましたが、予選では10秒07の組1着で予選通過。準決勝ではシーズンベストとなる9秒94をマークし、2025年シーズンはこれまで圧倒的とは言えなかったものの、勝負強さをしっかりと見せつけました。
しかし、迎えた男子100m決勝ではまさかのフライングで失格となりました。

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続いて男子200mに出場したテボゴ選手は予選を20.18、準決勝を19.95のタイムで通過して決勝に進出します。決勝では19.65という好タイムをマークするもジャマイカの美ライアン・レベルに最後かわされて0.01秒差でメダル獲得を逃す4位となりました。

最後に男子4x400mリレーに出場したテボゴ選手は、既に今大会100mを2本、200mを3本走っているにも関わらず予選から出場します。3走に起用されましたが44.18という好タイムをマークしてボツワナチームの決勝進出に貢献します。そして迎えた決勝では、大雨が東京国立競技場に降りしきる中2走に抜擢されて44.05のラップタイムで優勝候補のアメリカ代表を脅かします。アンカー勝負になった所で、今大会男子400mのチャンピオンであるボツワナのケビナシッピがアメリカのライ・ベンジャミンを抜いて1着、見事金メダルを獲得しました🥇

年次ベスト

その他の情報

●彼の陸上競技人生における抱負は、

「人類史上最も記憶に残るアスリートの一人になる事」

です。
既に彼はその素質を持っています。
ボツワナ国内では、間違いなくボツワナの歴史上もっとも記憶に残るアスリートのうちの一人になっているでしょう。


●テボゴ選手の趣味は音楽を聴くことです。
レースの前には必ず聴くそうです。

「いつも僕はボツワナの伝統的な音楽を聴いています。なぜなら、簡単にリラックスできるし、僕の祖国やルーツを思い出すことができるからです。」

と語っており、祖国であるボツワナへの強い愛を感じます。


●そんなテボゴ選手のヒーローは、あの伝説のウサイン・ボルト氏です。
直立したランニングフォームや体の後ろに強く引く腕の振りは、ウサイン・ボルト氏を彷彿とさせます。

SNS

●Instagram
https://www.instagram.com/tebogo_letsile_?utm_source=ig_web_button_share_sheet&igsh=ZDNlZDc0MzIxNw==

まとめ

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まだまだ若手で伸び盛りのテボゴ選手!
毎年何かしらの種目で自己ベストを更新している彼ですので、今後の伸びしろが期待されます。

また、100m~400mまで走れるマルチスプリンターであることから、専門種目の変更も可能となっております。
アメリカのフレッド・カーリー選手の様に、今後は専門種目を変更してメダルを狙ってきてもおかしくはないでしょう。

今後のテボゴ選手の活躍に期待したいです!


最後まで読んでいただき、ありがとうございました!

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