皆さんこんにちは、トンプソンです。
2024年はオリンピックイヤーという事もあり、陸上競技も大変な盛り上がりを見せましたね!
中でも注目されたのは、男子100m決勝!
決勝に進出した8人全員が9秒台という史上最高レベルの決着となりました。
そんな中、見事に銀メダルを獲得したのが今回紹介する「キシェーン・トンプソン(Kishane Thompson)」選手。
彼は、突如として陸上界に現れ、国際大会デビュー戦のオリンピックでいきなり銀メダルを獲得したので、私も全く知らなかった選手です。
今回は、そんなトンプソン選手を紹介していきます。
プロフィール
●名前:キシェーン・トンプソン(Kishane Thompson)
●生年月日:2001年7月17日生まれ
●国籍:ジャマイカ
●身長:185cm
●自己ベスト:100m=9秒77(2004)
●主な実績:2024年パリオリンピック男子100m銀メダル🥈
これまでのキャリア
2023年
トンプソン選手の情報は、海外のサイトを検索してもあまり出てこなく、主な記録は2023年から存在しています。
2023年、MVPトラッククラブ(過去には男子100m前世界記録保持者のアサファ・パウエル選手、同時期に活躍した100m=9秒78の自己ベストを持つネスタ・カーター選手が在籍していたジャマイカの名門陸上チーム)の選手として、6月にジャマイカ選手権に出場。同年の世界陸上ブダペスト大会の選考を兼ねた大事な国内大会で、トンプソン選手は9秒91の自己ベストで予選を勝ち上がります。しかし、その後の準決勝を棄権しこの年のジャマイカ選手権を後にします。
MVPトラッククラブのコーチであるステファン・フランシス氏によると、前年の2022年にトンプソン選手の怪我が多発したことにより、2023年はレースを1日に多く走る事を控えるプランを立てていたため、この年のジャマイカ選手権は1本だけ走って、それ以降のレースを棄権したとの事です。
その後、7月にはモナコ公国で開催されたダイヤモンドリーグに出場し、10秒04の5着となりました。これは、トンプソン選手の初めてのダイヤモンドリーグとなりました。
さらに驚くべきなのは、同年9月に中国厦門市(アモイ市)で開催されたダイヤモンドリーグで、9秒85の自己ベストで2着となりました。
2023年は、世界陸上ブダペスト大会への出場を逃しましたが、それでも陸上関係者には注目に値する評価を受けたトンプソン選手。
そんな彼の快進撃は、翌年の2024年も止まることを知りませんでした。
2024年
2024年6月に行われたジャマイカ選手権、これはもちろんパリオリンピックの代表選考会でとても大事な試合となりました。
トンプソン選手は、予選を自己ベストの9秒82で通過した後、決勝ではなんと 9秒77 をマークしてジャマイカ選手権を優勝してしまいました!!!この記録は、100mの世界歴代9位に相当する記録で、人類で9番目に100mが速い人という事になります!笑
☝ジャマイカ選手権の決勝の動画なのですが、中盤から抜け出したトンプソン選手はそのまま1着でゴール。なんと、ゴール直前の5~10mを流しています!
流さなければ、もう0.01秒ほど速くゴールしていたかもしれません。
そして迎えた、8月のパリオリンピック。
自身初の国際大会(グランプリレースは除く)という事で、世間では様々な声がありました。
「優勝候補のノア・ライルズに勝つのではないか?」
「彼は初めての国際大会で実力を出すのは難しいのではないか」
様々な前評判がありましたが、トンプソン選手は予選を組1着の10秒00で準決勝は自己ベストに迫る9秒80の組1着で通過し、前評判を押しのけます。(準決勝の同組には、日本からサニブラウン選手も出場し、9秒96の自己ベストを出しましたがそれでも組4着。惜しくもタイムで拾われず)
そして迎えた決勝。
スタートから横一線でわずかに、アメリカのライルズ選手とトンプソン選手が抜け出しそのままゴール、結果は写真判定へと持ち込まれました。固唾をのんで見守る中、見事金メダルを獲得したのは、、、
アメリカのノア・ライルズ選手でした。
トンプソン選手は惜しくも2着。なんと二人のタイムは同タイムの9秒79!!!!(ライルズ選手9秒784、トンプソン選手9秒789の千分の5秒差のタイム)という僅差での決着となりました。
ジャマイカ勢のオリンピック100mとしては、2016年のウサイン・ボルト選手が獲得した金メダル以来のメダルとなり、世界陸上も合わせると、2017年ロンドン世界陸上のボルト選手の銅メダル以来、実に7年ぶりのメダルをジャマイカにもたらしました。
ボルト選手が2017年に引退して以来、ジャマイカの短距離は勢いを落としていましたが、トンプソン選手がその勢いを取り戻しましたね!初の国際大会で銀メダルを獲得し、しっかりと実力を証明したトンプソン選手でした。
2025年
2025年もトンプソン選手は好調をみせます。
1月の行われた記録会で男子60m(屋外)に出場したトンプソン選手は、6秒48(向かい風2.1m)のタイムをマークします!! 向かい風が吹いてこのタイムは素晴らしいです!
3月に行われる世界室内陸上の参加標準記録を突破し、室内でのタイトルを狙うかと思いきや、ジャマイカ代表選手団にトンプソン選手の名前はありませんでした。
トンプソン選手のコーチであり、かつてあのアサファ・パウエル氏のコーチも務めていたステファン・フランシス氏によると、トンプソン選手は練習中にちょっとした痛みを感じたので、世界室内陸上を見送ったとのことです。
※フランシス氏のインタビューです☟
6月、トンプソン選手は世界を驚かせます!
東京世界陸上の代表権をかけた戦いである、ジャマイカ選手権の男子100mに出場したトンプソン選手は、順調に決勝まで駒を進め、決勝では9秒75(追い風0.8m)の世界歴代6位(2025年6月現在)のタイムで優勝を果たします!
2024年のパリオリンピックシーズンの好調が偶然ではなかったことを証明しました!
しかも、2位のオブリーク・セビル選手は9秒83、3位のアキーム・ブレーク選手は9秒88のタイムでそれぞれ入りました!
ウサイン・ボルト選手が現役時代はジャマイカが陸上の短距離界を引っ張っていましたが、近年ではその勢いが衰えていました。
2025年は陸上王国ジャマイカが復活となるか楽しみです!!
迎えた9月の世界陸上東京大会本番。
男子100mに出場したトンプソン選手は、予選を9秒95の余裕の走りをみせて準決勝へと駒を進めます。
準決勝ではアメリカのケニーベドナレク選手と同タイム着差なしの9秒85のタイムで1着で通過をします。
そして迎えた決勝。スタートから飛び出したトンプソン選手でしたが、中盤から伸びてきた同じジャマイカのオブリーク・セビル選手に最後かわされて9秒82のタイムで2着でフィニッシュ🥈
パリオリンピックと同じ順位でしたが、トンプソン選手の世界トップレベルの実力を証明した大会となりました。
年次ベスト
トンプソン選手の年次ベストです。

SNS
●Instagram
https://www.instagram.com/iamkishane_?utm_source=ig_web_button_share_sheet&igsh=ZDNlZDc0MzIxNw==
まとめ
Embed from Getty Images2024年はトンプソン選手の陸上キャリアにとってものすごく大きなものになりました。そして2025年世界陸上東京大会では銀メダルを獲得するなど世界のトップスプリンターとしての地位を築きつつあります。
最後まで読んでいただきありがとうございました!
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