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スラム街出身のメダリスト、ムザラサムコンガの経歴まとめwiki(Muzala Samukonga)

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皆さんこんにちは、トンプソンです!

スポーツファンの読者の皆様なら一度は聞いたことあるストーリーである、

貧しい環境からのサクセスストーリー という話。

今回は、アフリカのザンビアという国のスラム街出身からオリンピックのメダルを勝ち取った

ムザラ・サムコンガ(Muzala Samukonga)選手をご紹介します!

プロフィール

●名前:ムザラ・サムコンガ(Muzala Samukonga)
●国籍:ザンビア
●生年月日:2002年12月9日生まれ
●身長:188cm
●自己ベスト:200m=20秒48、400m=43秒74
●主な実績:2024年パリオリンピック男子400m銅メダル🥉、2022年コモンウェルスゲームズ男子400m金メダル🥇

生い立ち

サムコンガ選手は、ザンビアのルサカという町のスラム街で7人兄弟の長男として生まれ育ちます。
彼の母は路上で野菜を売り、彼の父はDSTVというアフリカの有料テレビチャンネルを設置する仕事をしていましたが、決して裕福な環境というわけではありませんでした。

サムコンガ選手の幼少期~陸上競技を始めたきっかけなどの詳しい情報は英語のサイトを検索しても出てきませんでしたが、彼は小学生の時から陸上競技を始めます。


時は飛んで2021年。
サムコンガ選手はケニアで開催されたU20世界選手権(昔で言う世界ジュニア選手権)で400mの決勝に進出し、45秒89の5位という結果を収めました。

彼の昨年までの自己ベストは、47秒16という事でしたので、この一年で1秒27も自己ベストを短縮するという力を見せつけました!

翌年の2022年、彼はさらに躍進します!
6月に行われたアフリカ選手権男子400mでなんと45秒31のタイムで優勝してしまいます!
男子400mの強豪国であるボツワナの選手が決勝に3人残っていた中、優勝を勝ち取ったのはすごいことです!

さらに同年にアメリカで開催された世界陸上ユージーン大会でも男子400mに出場したサムコンガ選手は、準決勝で45秒02の自己ベストを出しますが、決勝に進出した8人目のジャマイカのクリストファー・テイラー選手とわずか0.05秒差で決勝進出を逃しました


しかし、彼の2022年はまだ終わりません。


8月にイギリスで開催された、コモンウェルスゲームス(イギリスの旧植民地であった国やイギリス連邦に加入している56の国と地域が集まって、4年に一度開催されるという、イギリス連邦版オリンピックのようなもの)にも400mに出場し、なんと44秒66のタイムで優勝してしまいます!!!

隣のレーンには、先程説明した世界陸上ユージーン大会の400mで銅メダルを獲得した、イギリスのマシュー・ハドソン・スミス選手など強豪がいたのですが、それをラスト100mの直線で一気にごぼう抜きするという走りを見せ、見事に優勝! ゴール後はすべての力を出し尽くしたのか、トラックに倒れこんでしまいました。😅

(イギリスのハドソン・スミス選手は、世界陸上・ヨーロッパ選手権・このコモンウェルスゲームスと3戦連続で挑んでいたので疲労感もあったと思いますが、それでも世界の3位に勝つのはすごいことです!)

ザンビア勢が、コモンウェルスゲームスで金メダルを獲得するのは、かつて400mハードルで世界を圧巻していたサミュエル・マテテ選手以来実に30年ぶりの出来事!!!
サムコンガ選手はレース後に国民的英雄になり、ザンビア政府や複数のスポンサーから家と20,000USドルを贈呈されました。(すごい)

しかし、その勢いは一時停滞してしまいます。

2023年7月にポーランドで開催された、ダイヤモンドリーグ・シレジア大会の男子400mで、ハムストリングスを怪我してしまうからです。

その怪我が長引いてしまったため、同年8月に開催される世界陸上ブダペスト大会には出場できなくなってしまいました。

同年4月に行われた、コンチネンタルツアー・ゴールド大会で、実はサムコンガ選手は43秒91という驚異的なタイムで優勝しており、世界陸上でもメダル候補として注目されていただけに残念な結果に終わってしまいました。

そして迎えたオリンピックイヤーの2024年、サムコンガ選手はついに世界の舞台で輝きを見せます。

パリオリンピックで男子400mに出場したサムコンガ選手。
予選を44秒56という好タイムで通過した後、準決勝ではさらにタイムを上げ、43秒81の自己ベスト・ザンビア新記録で通過します!

そして迎えた決勝の舞台。
オリンピック・世界陸上を通じてもシニアの舞台では初の決勝です。

持ち味のラストの伸びを生かして、なんと銅メダルを獲得します

ラスト100mの直線に入る時には5位につけていましたが、グレナダ出身で元オリンピックチャンピオンのキラニ・ジェームズ選手、トリニダードトバゴ出身で世界陸上200m銅メダリストのジェリーム・リチャーズ選手を最後追い抜いて見事に銅メダルを獲得しました!!!

しかも、フィニッシュタイムは43秒74!! 自身の持つザンビア記録をさらに塗り替えました

2025年

9月の世界陸上東京大会に出場したサムコンガ選手は、男子400mに出場します。予選を44.56のタイムで通過し、準決勝に進出。準決勝では持ち味のラスト100mの伸びを見せますが、日本代表の中島佑気ジョセフに最後かわされて44.60のタイムで3着となり決勝進出を逃しました。

その後、男子4x400mリレーに出場したサムコンガ選手。予選では1走を務め44秒5台の好タイムでザンビア代表に勢いをつけますが、2、3走のバトンパスで妨害行為を行ったとしてザンビアチームは失格となりました。

動画の00:08あたり、アメリカチームのバトンパスを妨害している様子が流れています。アメリカ代表はこの妨害行為を運営に訴えて再レースの結果決勝に進出し、決勝では2位で銀メダルを獲得しました。

年次ベスト

その他の情報

●サムコンガ選手は、プロの陸上選手として活躍している傍ら、ザンビア軍の軍人としても従事しています。(階級は軍曹)

●サムコンガ選手のヒーローは、隣国ボツワナのヒーローであるアイザック・マクワラ選手です。マクワラ選手は200m=19秒77、400m=43秒72の自己ベストを持ち、世界陸上の決勝進出やオリンピック4x400mリレーで銅メダルを獲得するなど、ボツワナだけでなくアフリカ陸上界を引っ張ってきた選手です!
サムコンガ選手がマクワラ選手を超える日はそう遠くないでしょう!

●サムコンガ選手の哲学として「”Track isn’t just about physical fitness, it’s about mental toughness and the ability to push through pain and fatigue.” (陸上競技は体力面だけでなく、精神的な強靭さと痛みや疲労を乗り越える力が問われる)」とあります。
私も400m系をやっていましたが、まさにこの言葉の通り精神面が問われるスポーツでもありますね!

SNS

●X(Twitter)
https://x.com/MuzalaSamukonga

●Instagram
https://www.instagram.com/muzala_samukonga_oly?utm_source=ig_web_button_share_sheet&igsh=ZDNlZDc0MzIxNw==

まとめ

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プロのキャリアがスタートしたばかりのサムコンガ選手ですが、早くもオリンピック銅メダリストとなり順調なスタートを切っていると言えます。

最後の100mの伸びが持ち味の選手ですが、前半の入りから中盤にかけての失速を抑えることができれば、今後さらにタイムを伸ばす可能性があります。

今後のサムコンガ選手の活躍に期待しましょう!

ここまで読んでいただきありがとうございました!

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日本在住海外トラベラーのブログ / 世界20ヵ国以上訪問🌍 / フランス人のパートナーと国際恋愛して2年半🇫🇷 / 英語は独学でB2レベル ブログとnoteのチェックをお忘れなく
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