みなさんこんにちは、トンプソンです!
いきなりですが皆さんはこの動画を見たことがありますか?
陸上競技をやっている皆さんならTwitterやInstagramで一度目にしたことがあるのではないでしょうか?
この素晴らしいバネを持った選手は、アメリカ出身の
エマニュエル ウェルズ(Emmanuel Wells)選手です!
ハードルジャンプの動画で注目された彼ですが、彼の詳しい実績などを知る人は少ないのではないでしょうか?
そこで今回は、エマニュエル選手の実績などをまとめていきます!
プロフィール
●本名:エマニュエル・ウェルズ(Emmanuel Wells)
●国籍:アメリカ合衆国
●生年月日:1997年10月20日生まれ
●身長:167cm
●自己ベスト:60m=6秒48、100m=10秒26、200m=20秒88
●主な実績:2025年全米室内選手権男子60m3位🥉
アメリカ合衆国の南シアトル出身のエマニュエル選手ですが、叔父のジェームズさんとマシューさんは元々アメリカの大学でアメリカンフットボールの選手として活躍していました。
また、エマニュエル選手の従兄にあたる「Nate」さんは、元NBA選手のNate Robinson選手という事から、スポーツ一家であることがうかがえます。
☝従兄のNate Robinsonさん。
エマニュエル選手のキャリア
高校~コミュニティカレッジ時代
エマニュエル選手は高校時代(Rainier Beach High School)に陸上競技とアメリカンフットボールを掛け持ちして取り組んでいました。
その後、陸上競技に専念しはじめ、2015年には彼の生まれ育ったシアトルがあるワシントン州で200mのチャンピオンになり、翌年2016年には100mと200mの二冠を達成し、アメリカ全土で見ても高校ランキング7位に入る実力者へと成長します。
2017年になると、セントラル・アリゾナ・コミュニティカレッジ(日本の4年制大学と専門学校の中間に位置するような学校)に進学します。ここでは、60mの学校新記録(6秒69)を打ち立てるなど、高校時代のポテンシャルをさらに伸ばしていきます。
コミュニティカレッジでの活躍が評価されたエマニュエル選手は、アメリカの4年制大学であり、NCAAのディヴィジョン1(日本の大学スポーツで言う1部)である、ワシントン州立大学に転入することになります。
ワシントン州立大学時代
ワシントン州立大学に転入すると、彼の才能はさらに高まります。
2019年の室内シーズンで、60mを6秒53で走り大学新記録をマークします!
その後も60mを中心にキャリアを積むエマニュエル選手ですが、ついにあの世界的に有名になった動画を配信します。
驚異のバネで30万再生!
驚異のジャンプ力を見せ、最終ハードルの高さは何と55インチ(約152cm)と、自身の身長に迫る高さのハードルをクリアします!
男子110mハードルの高さは、106.7cmなのでそれを50cmも超える高さを飛ぶことになりました!!
決して体格に恵まれているとは言えないエマニュエル選手ですが、このジャンプ力とバネのおかげであの爆破的なスタートダッシュを切れるのかもしれません!
その後も、このハードルジャンプ関連動画を次々に投稿します!
☝72インチ(182cm)をクリアするエマニュエル選手。
☝アメリカ版SASUKEである、American Ninja Warrior にも参戦したエマニュエル選手!
大学卒業後
ワシントン州立大学を卒業後、プロ選手として陸上競技を続けていくエマニュエル選手。
2023年には、アキレス腱の怪我によりシーズンを棒に振ってしまいましたが、2024年には復活します。
2024年2月に行われた室内競技会で、60mで6秒48の自己ベストをマークしました!👏
みなさん考えてみて下さい。
この60m6秒48というタイムは、日本人の誰よりも速い記録です。
2025年2月時点の60m日本記録は、多田修平選手が2024年世界室内陸上で出した、6秒52です。
あの爆発的なスタートダッシュを切る多田選手ですら勝てないタイムを、アメリカの1陸上選手が出すのですから、アメリカという国の層の厚さがすごすぎますね。。
その後、エマニュエル選手は、2024年世界室内陸上の選考会である、全米室内選手権に男子60mに出場しますが、惜しくも4位という結果でアメリカ代表の座を逃します。

アメリカ陸上界では、各種目の決勝で2着(屋外では3着)までに入った選手が、世界大会の参加標準記録を突破していれば自動的にアメリカ代表に選ばれます。
※画像のWCSとは、World Championships Standard(参加標準記録突破者)という意味になります。
この大会は、ノアライルズ選手、クリスチャンコールマン選手、ロニーベイカー選手など強豪ぞろいの大会だった為、6秒48という世界室内陸上でもメダル圏内のエマニュエル選手ですらアメリカ代表になれませんでした。
※アメリカ陸上界では、屋外シーズンを中心に考える選手が多く、室内シーズンを避ける選手がいますが、2024年ではアメリカ陸上界のトップ選手が室内シーズンもガチるという年になりました。
2025年シーズンでは、エマニュエル選手は得意の60mに何度か出場し、2025年世界室内陸上男子60mの参加標準記録を突破する、6秒55をマークします!
その後、2025年2月23日にニューヨークで行われた、全米室内選手権の男子60m決勝では3位になりました。
#USATFIndoors men's 60m final:
— Travis Miller (@travismillerx13) February 23, 2025
6.52 – Ronnie Baker
6.58 – Coby Hilton (.573)
6.58 – Ray Wells Jr (.577)pic.twitter.com/PbhNLm7ONx

2025年世界室内陸上の代表は2名までなので、またもアメリカ代表の座を逃したエマニュエル選手と思いましたが、、
2位のコービーヒルトン選手は世界室内陸上の参加標準記録を突破していないことから、繰り上がりでエマニュエル選手が男子60mのアメリカ代表になりました!!!!まだ、アメリカ陸上競技連盟から代表選手の正式アナウンスはされておりませんが、エマニュエル選手本人のInstagramでも、「I qualified for the 2025 World Indoor Track & Field Championships for team USA!!!!!!!」(2025年世界室内陸上のアメリカ代表の資格を得たぞ!!!!!)と言っており、投稿写真をスクロールすると、アメリカ代表ユニフォームが写っていることから、アメリカ代表は間違いないでしょう!!!👏
※アメリカ陸上界では、全米選手権の当日中か翌日には、アメリカ代表ユニフォームを採寸するという風潮があります、早い。笑
※2025年3月15日に、アメリカ陸連の公式HPにて、正式にエマニュエル選手がアメリカ代表に選出されたとアナウンスがありました!
世界室内で活躍して、メダル獲得、さらには、屋外シーズンの100mでも活躍してほしいですね!
年次ベスト


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まとめ
Embed from Getty Images60mでは世界クラスの走力を持つエマニュエル選手ですが、100mでは10秒26とまだまだ改善の余地があります。
60mの加速力を生かして、後半の減速を抑えていけば、100mを10秒0台、9秒台も見えてくるでしょう。
また、過去にバズったジャンプ力を生かしてインフルエンサーや陸上競技コーチでもその才能を発揮できるはずです!(コーチ業は既に行っているようで、世界室内のアメリカ代表という経歴も生かせるでしょう!)
今後のエマニュエル選手の活躍に期待しましょう!
最後まで読んで頂きありがとうございました!
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