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クリスチャンコールマンの経歴まとめwiki(Christian Coleman)

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皆さんこんにちは、トンプソンです。
今回はアメリカ出身で、男子100mの元世界チャンピオンのクリスチャン・コールマン選手を紹介します!

彼のプロキャリアのスタートは順風満帆でしたが、近年では数々のライバル出現により、なかなか思うような結果が出ずに苦しんでいる選手です。

彼は、爆発的なスタートから繰り出される加速力を武器として、100mを専門にしている選手で、室内60mの世界記録保持者でもあります。(同じくアメリカ出身のモーリス・グリーン選手が保持していた60m世界記録を20年ぶりに塗り替えました。)
100m世界記録保持者であるジャマイカのウサイン・ボルト選手が引退して以降、100mの世界トップに君臨しており、陸上大国アメリカの威信を取り戻した選手でもあります。

プロフィール

●名前:クリスチャン・コールマン(Christian Coleman)
●生年月日:1996年3月6日生まれ
●国籍:アメリカ合衆国
●身長:175cm
●体重:72kg
●自己ベスト:60m(室内)=6秒34(世界記録)、100m=9秒76、200m=19秒85
●主な実績:2019年世界陸上男子100m金メダル🥇、2018, 2024世界室内陸上男子60m金メダル🥇、2017年世界陸上男子100m銀メダル🥈、2022年世界室内陸上男子60m銀メダル🥈

これまでのキャリア

コールマン選手は、アメリカのジョージア州で生まれ育ちます。
彼は高校最終学年の時に、100mと200mで全米高校選手権のファイナリストになります。さらに、ジョージア州の高校選手権では、100m、200m、走り幅跳び、4x100mリレーの四冠を達成し、当時から陸上の素質があることを証明していました。

それに加えて、コールマン選手はアメリカンフットボールのディフェンスバック、ワイドレシーバーの選手としても活躍し、運動神経の良さを他スポーツでも発揮しました。

彼は、高校時代の100mベストである10秒30を記録し、奨学金を得て、陸上の名門校であるテネシー大学に進学することとなります。(テネシー大学では、100mのオリンピックチャンピオンであるジャスティン・ガトリン選手、110mハードルの世界記録保持者であるアリエス・メリット選手を輩出した名、アメリカ陸上界ではかなり有名な名門大学です。)
大学時代に、コールマン選手の力はさらに爆発していくことになります。。。。

大学時代

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前述の通り、陸上名門校であるテネシー大学に進学したコールマン選手。大学2年時からいきなりその実力を見せつけます。

アメリカでは1月~3月ごろにかけて室内陸上のシーズンとなります。日本とは違い、アメリカでは大学・プロを通じて室内シーズンも重要であり、アメリカのほとんどの大学ではなんと室内陸上競技場が大学に併設されています。(アメリカの大学スポーツの規模って半端ないです笑)

2016年、コールマン選手は、SEC室内選手権(Southeastern Conferenceという、日本で言う関東インカレ、関西インカレのような地区選手権の事ですね)で60mで1位、200mでは2位につける大健闘を見せます。
さらにその上の全米学生室内選手権では、60mで3位200mでは優勝をしてしまいます。
さらにさらに同年の全米学生選手権(通称NCAA)では、100mと200mで2位となり、その実力を全米に知らしめることになります。


そんなコールマン選手、実は2016年で既にオリンピックデビューをしているのです!
同年の全米選手権で100mと200mに出場したコールマン選手。100mの準決勝では、自身初の9秒台となる9秒95を記録しました!
全米選手権の決勝まで駒を進めたコールマン選手ですが、決勝では残念ながら6位でゴール。しかし、4x100mリレーのアメリカ代表として、リオデジャネイロオリンピック行きの切符をつかみます。

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迎えたオリンピック当日、4×100リレーの予選メンバーとして2走に抜擢されたコールマン選手は、1走のマイケル・ロジャース選手からバトンを渡された後に持ち味の加速力を生かしてトップに躍り出ました!
そして、上記写真の通り、100mアメリカ記録保持者であるタイソン・ゲイ選手にバトンを渡し、アンカーで走り幅跳び専門のジャリオン・ローソン選手にバトンが渡り、アメリカチームは37秒65という驚異的なタイムで予選通過。

決勝でコールマン選手は走りませんでしたが、アメリカ代表は3着でゴール!予選を走ったコールマン選手もメダル獲得できると思いきや、決勝を走ったメンバーで、バトンの受け渡しに不備があり失格という結果に、、、、。初めてのオリンピックでは苦汁をなめることになりました。
(オリンピック、世界陸上のリレー種目では、予選だけ走って決勝を走らなかったメンバーにもメダルが授与されます。)


翌年の2017年、コールマンは再びアメリカ陸上界を驚かせます。
全米学生室内選手権で60mと200mの二冠を達成、60mでは全米学生記録タイの6秒45を記録、200mでは全米学生記録に0.01秒迫る20秒11を記録しました!(すごい)
室内の競技場ってい1周200mなので、トラックを1周することになるんですよ、しかもめっちゃ急なトラックなので、それで20秒11を記録するのはさすがとしか言いようがありません、、、。
これが当時の動画です☟


さらにですね、同年の全米学生選手権の予選では、100mでなんと9秒82の全米学生記録をたたき出すのです!(すごすぎる)
これがその動画です☟ 中盤から一気に抜け出し、最後は余裕で流しましたね☟

そして、そのまま優勝、200mでも優勝を勝ち取り、2017年は室内60m、室内200m、100m、200mの四冠を達成しました。これは、同大学OBのジャスティン・ガトリン選手に次ぐ、史上2人目の快挙とのこと!すごい!



みなさん、コールマン選手の2017年の快進撃はまだまだ続きますよ笑



同年の全米選手権に出場した彼、なんと大会の最中にNIKEとプロ契約をして100と200mに出場。確か記憶だと、100mの予選と準決勝はテネシー大学のユニフォームを着て出場、決勝はNIKEのプロユニフォームを着て出場していたような、、、、笑
100mと200mともに決勝で2着でゴールして、同年の世界陸上ロンドン大会への参加を獲得しました。(200mはその後代表辞退)

彼は、ロンドン世界陸上の男子100m決勝で、その勢いのまま2着となり銀メダルを獲得(金メダルは、大学の先輩のジャスティン・ガトリン選手が獲得した)。

その後に行われた、4x100mリレーでもアンカーを走り銀メダルを獲得しました。
こうして、激動の2017年が幕を閉じます。

プロ時代

2017年にNIKEと契約してプロ陸上選手となったコールマン選手、その快進撃は止まることを知りません。

2018年の全米室内選手権の男子60mに出場したコールマン選手は、なんと決勝で6秒34の世界記録を樹立します!この記録は、かつてのアメリカ陸上界のエースであった、モーリス・グリーン選手が約20年間も保持していた記録で、それを軽々破ってしまいました。

そのすぐ後に行われた、世界室内陸上バーミンガム大会では、アメリカ代表として出場し、6秒37の地震が持つ世界記録に迫る記録で優勝。見事、初の世界タイトルを手にします。

前半の加速力を生かしてか、2018年ダイヤモンドリーグファイナルでは、9秒79の自己ベストで優勝! 見事、屋外でも世界のトップスプリンターの仲間入りを果たします。

2019年のシーズンもさらにかれのキャリアを加速させることになります。
カタールの首都であるドーハで開催された世界陸上では、男子100mで9秒76のタイムをたたき出し見事優勝!2018年の室内に続き、屋外でも世界のタイトルを手にします。(4x100mリレーでもアメリカチームの一員として走り、見事金メダルを獲得、二冠を達成した。)

そんな、順風満帆だったコールマン選手ですが、一つの暗い影が彼に落とされます。

2年間の出場停止処分

コールマン選手は、最大2年間の全競技への出場停止処分を受けてしまいました、これは2020年6月の事です。一体、コールマン選手に何があったのか、、、。

簡単にまとめますと、コールマン選手は、抜き打ちドーピング検査を行うために自身の居場所をドーピング不正防止機関に申し出なければならなかったのですが、これを申告しなかったため、防止機関から出場停止処分を受けてしまいました。
ドーピングを厳しく取り締まっている陸上競技において、プロとして活躍する彼がドーピング検査を受けなかったことは、大きなミスとなりました。
2020年に開催が予定されていた東京オリンピックは2021年に後ろ倒しになったものの、2年間の出場停止処分は、オリンピックへの道を実質閉ざされることになりました。

その後、彼の出場停止処分は2年から18か月に短縮されることが発表され、2022年シーズンから再び国際大会の場に復帰しました。

苦しむ元世界チャンピオン(停止処分後のキャリア)

コールマン選手が停止処分を受けていたころ、2021年東京オリンピックでは、イタリア出身のマセル・ジェイコブズ選手という新たなスターが陸上界の話題をさらっていました。9秒80という驚異的な記録でオリンピックチャンピオンに輝いた彼の勢いは止まらず、2022年の3月に開催された世界室内陸上ベオグラード大会では60mでチャンピオンに輝きました。
実は、この時コールマン選手も復帰して出場していましたが、ジェイコブズ選手にわずか0.003秒差で負け、2位となっていました。

陸上に復帰したばかりの世界大会で2位という結果は大変素晴らしいものですが、会場のスクリーンに結果が表示された時の彼の悔しそうな顔は、彼の今までの努力を物語っていました。

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写真右のコールマン選手、どこか悔しそうな表情を浮かべながら星条旗を掲げていますね。

さらに同年に地元アメリカで開催された世界陸上ユージーン大会では、コールマン選手は前回世界陸上のチャンピオンとしてワイルドカードで出場を果たしており、アメリカ勢は4人が100mの決勝に残ることになりました。(1種目につき各国3人まで出場ができるのですが、ワイルドカードはカウントしないため、アメリカ勢は3人+コールマン選手の合計4人が出場可能となりました。)

しかし、そこでもコールマン選手は実力を発揮できず、10秒01というタイムで6着という結果に。さらに、ほかのアメリカ勢3人が金・銀・銅メダルを独占したため、コールマン選手は唯一メダルを獲得できなかったアメリカ勢という事になりました。

翌年の2023年には、世界陸上ブダペスト大会が開催され、コールマン選手はアメリカ代表となっていましたが、100m決勝では5位という結果に、またしても実力を発揮できずに終わってしまいました。

しかし、2023年のダイヤモンドリーグファイナルでは、9秒83という好タイムで優勝。まだまだ自身が終わっていないことを世界にアピールしました。

そして迎えたオリンピックイヤーの2024年。
アメリカ代表をかけた全米選手権でコールマン選手は調子の良さを見せつけますが、肝心の100m決勝では9秒93をマークするも、惜しくも4位という結果に。個人での代表への夢は絶たれました。(全米選手権では、決勝の1,2,3位の選手が自動的にアメリカ代表に選出されるという一発勝負なのです、きびしい。)
コールマン選手は、2016年の時と同様にリレーメンバーでの代表に選出されました。(元世界チャンピオンがリレーメンバーって、アメリカの層は厚すぎますね、、、、😅)

今度こそはオリンピックのメダルを!と臨んだ、4x100mリレーの決勝でしたが、ここで事件が起きます。

なんと、1走のコールマン選手と2走のケニー・ベドナレク選手でのバトンパスに失敗。アメリカチームは何と失格になってしまいます。
コールマン選手のオリンピックでのメダルは、またしても失格という形で終わってしまいました。

2025年

8月の全米選手権での男子100mに決勝に進出したコールマン選手でしたがアメリカの層は厚く9.86をマークしたにもかかわらず5位に終わりました。しかし、男子4x100mリレーのメーンバーとして、世界陸上東京に乗り込んできました。

迎えた予選では1走を務め37.98のタイムで決勝に進出をします。
決勝でも同じく1走を任されたコールマン選手は、37.29のタイムで見事金メダルを獲得します🥇 前回大会の2023年世界陸上ブダペスト大会から2大会連続での金メダル獲得となりました。

年次ベスト

付録:アメフト選手とスピード対決?

コールマン選手が大学生だった2017年。
アメリカンフットボールのドラフトで、ジョン・ロスという選手が40ヤード走(36.58m)でドラフト史上最速の4秒22を記録。

ジョン・ロス選手
「俺は、オリンピックチャンピオンのウサイン・ボルトよりも速い」

と大口を叩いたところ、コールマン選手がこれに反応。
陸上界の威信を取り戻すべく、コールマン選手も全く同じ40ヤード走のトライアルに挑戦。

その模様がこちら☟





結果は、、、
なんと、4秒12!!!

見事、陸上界の威信をしっかりと取り戻したコールマン選手なのでした。

SNS

●Instagram
https://www.instagram.com/_coleman2?utm_source=ig_web_button_share_sheet&igsh=ZDNlZDc0MzIxNw==

●X(Twitter)
https://x.com/__coleman

●Facebook
https://www.facebook.com/christian.coleman.106/

●YouTube
https://www.youtube.com/channel/UCqUQmryYahN-fVPu-JllblQ

まとめ

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学生時代の勢いにそのまま乗ったコールマン選手でしたが、プロの世界では甘くありませんでした。
しかし、毎年コンスタントに好記録を出しているコールマン選手なので、またいつか国際大会でメダルを獲得する日が近いかもしれません。

今後のコールマン選手に活躍に期待したいです!

ここまで読んでいただき、ありがとうございました。

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