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アメリカの絶対王者!ノアライルズの経歴まとめwiki (Noah Lyles)

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皆さんこんにちは、トンプソンです!

みなさんは、短距離の現世界チャンピオンとして誰を想像しますか?
爆発的なスタートを得意とするクリスチャンコールマン選手、200mのオリンピックチャンピオンであるレツィレテボゴ選手など思い浮かべられますが、今回紹介するのは、

ノア・ライルズ選手です!

ライルズ選手のこれまでの生い立ちから現在までを動画付きでまとめますので是非最後までご覧ください!

プロフィール

●本名:ノア・ライルズ(Noah Lyles)
●国籍:アメリカ合衆国
●生年月日:1997年7月18日
●身長:180cm
●体重:77kg
●自己ベスト:100m=9秒79、200m=19秒31、400m=45秒87
●主な実績:2024年パリオリンピック男子100m1位🥇、2019年ドーハ世界陸上男子200m1位🥇、2022年ユージーン世界陸上男子200m1位🥇、2023年ブダペスト世界陸上男子100m1位🥇

ライルズ選手のキャリア

幼少期

ライルズ選手は、陸上競技経験者の両親の元アメリカのフロリダ州で生まれます。ライルズ選手には2人の兄弟がいて、弟のジョセフスライルズ氏は現役のスプリンターです。
(ジョセフス選手は100mを10秒03200mに至っては何と19秒93で走るスプリンターです。しかし、アメリカの陸上界はレベルがとても高いため、このような自己ベストを保持していてもアメリカ代表になるには程遠く、近年では2022年ユージーン世界陸上男子4x100mリレーのアメリカ代表の補欠に選出されております。)

両親が離婚後、ライルズ選手は母親の故郷であるバージニア州に移り住みます。ライルズ選手は生まれつき喘息を患っており、バージニア州に移住したての頃は学校に通わず家で教育を受けていましたが、後に公立小学校へ入学します。(アメリカを含む欧米諸国では、家で教育を受けるホームスクーリングという制度が認められております。)

小学校に入学した当初、ライルズ選手は器械体操に取り組んでいましたが、12歳になる頃には陸上競技を始めました。2012年のロンドンオリンピックを自宅で観戦していたライルズ選手は、弟のジョセフス選手と「次回の2016年のオリンピックでは一緒に出場しよう!」と決意を交わしました。
その後、ライルズ選手はT.C. Williams高校に入学しメキメキと実力をつけていくことになります。

高校時代

2014年にライルズ選手は、中国の南京で開催されたユースオリンピックのアメリカ代表に選出され、男子200mで20秒80のタイムで優勝を果たします!

コーナー出口までは横一線でしたが、最後の直線で持ち味の加速力を生かして他を引き離しそのままゴール!
ライルズ選手が初めて世界のメダルを獲った瞬間でした。

2016年、ライルズ選手は4月に行われたアルカディア招待という大会で、100m10秒17、200m20秒48の大会記録を打ち立て自己ベストも更新します。6月には全米ジュニア選手権で100m10秒08のタイムで優勝を果たします。

その後、リオデジャネイロオリンピックの代表選考を兼ねた全米選手権で100mと200mに出場したライルズ選手。100mでは予選敗退となりましたが、200mでは決勝で20秒09のアメリカ高校記録新記録を打ち立てましたが、惜しくも4位でアメリカ代表の座を逃します(オリンピックの参加標準記録を切っている上位3名が自動的にアメリカ代表に選出されるため)。

幼いころに弟ジョセフス選手と夢に見ていた「2016年のオリンピックでは一緒に出場する」という夢は破れてしまいましたが、ライルズ選手はここで終わりません。
その後行われたU20世界陸上に男子100mと4x100mリレーにアメリカ代表として出場したライルズ選手は、二冠を達成します!

プロに転向

2017年の高校卒業後、ライルズ選手はアメリカの名門であるフロリダ大学に進学するというアナウンスをしました。フロリダ大学と言えば、110mハードルの世界チャンピオンであるグラントホロウェイ選手や、サニブラウン・アブデルハキーム選手が所属していたことで有名な大学です。
その後、ライルズ選手はこれを撤回し、なんと弟のジョセフス選手とプロに転向するという発表をし、アディダスがスポンサーにつきます。

同シーズンでは、世界リレーの男子4x200mリレーに出場して銀メダル🥈、ダイヤモンドリーグを転戦して実績を積んでいきました。
2017年にはロンドン世界陸上が開催される予定でしたが、レースの連戦で疲労がたまった影響から、怪我を防止するためにアメリカ代表選考会である全米選手権への出場を取りやめました。

2018年

2018年、ライルズ選手は春先に全米室内選手権の男子60mに出場し、6秒57の自己ベストを出しますが決勝に進出することはできず、同年に開催された世界室内陸上への代表権を逃します。それから彼は屋外シーズンの照準を当てていきます。

同年5月に行われたダイヤモンドリーグ・ドーハ大会の男子200mにて、ライルズ選手は19秒83の自己ベストを出します!
(前年のロンドン世界陸上チャンピオンである、ラミルグリエフ選手を下します)

その後行われたダイヤモンドリーグ・ユージーン大会でも男子200mに出場したライルズ選手は、19秒69をマークしてさらに自己ベストを更新します!

後半の伸びが素晴らしいです。

その後、全米選手権に男子100mに出場したライルズ選手は、準決勝で9秒89の自己ベストをマークします!その後、決勝に進出したライルズ選手は、9秒88のタイムで優勝を果たします!

彼は1984年のサムグラッディ氏以来となる、史上最年少の100m全米チャンピオンとなりました!(ライルズ選手はこの時まだ21歳!)

その後、ライルズ選手はモナコで開催されたダイヤモンドリーグでも200mで優勝し19秒65の自己ベストをマーク! このタイムは世界歴代10位(当時)に入るタイムとなりました。

2019年

ライルズ選手は、ダイヤモンドリーグ上海大会をこのシーズンの初戦とし、男子100mに出場。9秒86のタイムで1位となります!
7月に行われたダイヤモンドリーグ・ローザンヌ大会では、男子200mに出場して19秒50の自己ベストで1位となります!

その後、ドーハ世界陸上の出場をかけた全米選手権では、男子200mで19秒78のタイムで優勝し、見事アメリカ代表の座を手にしました。
世界陸上の開催国であるカタールのドーハは夏の気温が50度近くに達するため、コンディションを考慮して例年よりも遅めの9月に世界陸上が開催されました。
そこでライルズ選手は200mを19秒83のタイムで優勝します!🥇

後日行われた男子4x100mリレーのアンカーとして起用されたライルズ選手は、37秒10をマークして見事金メダルを獲得します!🥇

2021年

新型コロナウィルスが世界的に蔓延した影響で、1年遅れての開催となった東京オリンピック。
その代表選考を兼ねた全米選手権で、ライルズ選手は男子200mに出場し、19秒74のタイムで優勝します。

迎えた東京オリンピック本選。ライルズ選手は順当に勝ち上がっていき、男子200mの決勝に進出しますが、まさかの3位という結果になりました。🥉
それでも彼は、長年夢に見ていたオリンピックのメダルを獲得することになりました。

2022年

2022年は地元アメリカで世界陸上が開催される記念すべき年です。
アメリカ代表選考を兼ねた、全米選手権で男子200mに出場したライルズ選手は19秒67のタイムで優勝します!

そして迎えた世界陸上ユージーン大会では、ライルズ選手は男子200mの決勝で19秒31のタイムで見事優勝を果たします!🥇
しかもこのタイムは、同じアメリカ出身のマイケルジョンソン氏が保持していた19秒32というアメリカ記録を更新するという偉業でした!

アメリカのワンツースリーフィニッシュというのもすごい! 興奮のあまりゴール後にライルズ選手はユニフォームを破るパフォーマンスを見せました😅

続けて出場した男子4x100mリレーでは、決勝で2走として走ったライルズ選手でしたが、アメリカのアンカーであるマービンブレーシー選手が、カナダのアンドレドグラス選手に最後巻き返されて2着に終わりました。🥈

動画の5分19秒ごろ、アメリカの3走として初の世界陸上代表になったエライジャホールトンプソン選手の悔しそうな顔が印象的です。

2023年

新型コロナウィルスが流行した影響で、以前より計画されていた世界大会がこぞって後ろ倒しになりました。そのせいで、2022年に続き連続で世界陸上が2023年も開催されることになりました。(世界陸上は通常2年ごとに開催されます。)

ブダペスト世界陸上の代表選考を兼ねた全米選手権が開催されましたが、ライルズ選手は得意の200mには出場しませんでした。世界陸上の各種目のチャンピオンは、次回大会に出場できる権利(ワイルドカード)を持っている為、ライルズ選手は全米選考会をパスできました。
代わりに男子100mに出場したライルズ選手。決勝まで勝ち進め、決勝では10秒00のタイムで3位に食い込み、見事世界陸上の代表権を獲得しました。

そして迎えた世界陸上本番。男子100mの決勝まで駒を進めたライルズ選手は、9秒83のタイムで見事優勝を果たします!🥇

続いて行われた男子200mでも決勝まで駒を進めたライルズ選手。
19秒52のタイムで見事優勝します!🥇

さらに男子4x100mリレーの決勝では4走を務め、37秒38のタイムで優勝して見事三冠を達成しました!🥇🥇🥇

2024年

新型コロナウィルスの影響で世界大会が毎年行われるようになりました。そして2024年にはパリオリンピックが開催されます。

7月に行われたダイヤモンドリーグ・ロンドン大会で男子100mに出場したライルズ選手は、自己ベストを更新する9秒81をマークします!

そして迎えた8月のパリオリンピック。
男子100mの決勝まで駒を進めたライルズ選手は、あるライバルと一騎打ちを繰り広げます。
それは、すい星のごとく現れたジャマイカのキシェーントンプソン選手です。トンプソン選手は同年に行われていたジャマイカ選手権で9秒77というタイムをマークしており、ライルズ選手を上回っていました。
そして迎えた運命の決勝戦。。。。

勝ったのはライルズ選手でした🥇!タイムは9秒78で2位のトンプソン選手とは1,000分の5秒差という接戦を繰り広げました!!

その後、男子200mに出場して決勝に進出したライルズ選手は、100mに続き二冠を狙います。
ところが、ライルズ選手は新型コロナウィルスに感染するというアクシデントが発生。決勝を何とか走り切りましたが惜しくも3位でフィニッシュ🥉。

ウィルスに感染しながらも、100m王者の意地を見せつけました。
ゴール後は倒れこみそのまま救護室に運ばれました。。。

同年11月、ライルズ選手は世界的に有名なインフルエンサーであるIShowSpeed(アイショウスピード)氏と50mの直接対決をしました。

結果はライルズ選手の勝利に終わりましたが、IShowSpeed氏も一般人の割にはなかなかのスピードを見せつけましたね。また、怪我の恐れもある中でこのような勝負に挑んでくれたライルズ選手の懐の深さと、勝負を挑んだIShowSpeed氏に驚きます。😅

2025年

2025年の屋外シーズンが始まりましたが、この記事を書いている4月末時点ではライルズ選手はまだ大会に出場しておりません。
2025年に出場したのは2月にアメリカで開催されたニューバランスグランプリ(室内大会)の男子60mのみで、ここで6秒52というタイム的には決して悪くないコンディションです。

7月、ついにライルズ選手は本格的にレースに舞い戻ってきました!
ダイヤモンドリーグモナコ大会の男子200mに出場したライルズ選手は、19秒88のタイムで優勝を果たします!

2024年パリオリンピックの金メダリストであるボツワナのテボゴ選手を最後かわして1着となりました!

久しぶりのレースで好調を見せたライルズ選手。
2025年東京世界陸上では、100mと200mともに前回大会優勝者としてワイルドカードを保持していることから出場が確定しているので、世界陸上本番でどんな走りをみせてくれるかどうか楽しみです!

迎えた9月の世界陸上本番。
ライルズ選手は男子100mの予選を9秒95で安定した走りで通過すると、準決勝ではタイムを上げて9秒92で組1着で決勝へと駒を進めます。
そして迎えた男子100m決勝。スタートから少し出遅れたライルズ選手でしたが、何とか追い上げて9秒89のタイムで3位に食い込みます🥉

2025年シーズンは出遅れており調子の上がらなかったライルズ選手でしたが、世界陸上本番でメダルを獲得するのはさすがとしか言えません。
安堵からか、ライルズ選手からは笑顔が見られた男子100m決勝でした。

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続く男子200mでは、予選で19.99のタイムで組1着で通過します。準決勝では19.51のタイムで自身の好調さをアピールします。

そして迎えた決勝。前半はジャマイカのレベル、アメリカのベドナレクに先行されていたライルズ選手でしたが、得意の後半の伸びを見せて19.52のタイムで優勝を果たしました🥇

最後の直線でレベル、ベドナレクと言ったライバルたちが並んでくる中、動きが硬くならずに最後まで自身の走りを保ったライルズ選手はさすがと言えます。

その後行われた男子4x100mリレーでは、予選は走りませんでしたが決勝では4走を務め、37.29の好タイムで優勝を果たしました🥇


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Noah Lyles, Olympian
The Fastest Man in the World.The official YouTube channel of Noah Lyles, 6x World Champion and Olympic Gold Medalist.

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まとめ

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まだ20代と若く将来性があるライルズ選手で、その強さは他を寄せ付けません。しかし最近では、ボツワナのレツィレテボゴ選手の様に強力なライバルの台頭、ガウトガウト選手のような若手も出てきているので安心はできません。

ライルズ選手の時代はいつまで続くのでしょうか?
今後も彼から目が離せません。

最後まで読んで頂きありがとうございました!!

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